先日、2025年度予算案と税制改正関連法案が衆議院の本会議で可決されました。それにより、「年収の壁」が引き上げられることになりました。
所得税がかかりはじめる「年収103万円の壁」が長らく知られてきましたが、新たに「年収160万円の壁」になります。所得税は、年収からさまざまな控除を差し引いて残った金額（課税所得）に所定の税率をかけて計算されますが、今回の改正により所得税がかかりはじめるのは、
基礎控除48万円＋給与所得控除55万円＝103万円から
基礎控除95万円＋給与所得控除65万円＝160万円となります。
「概要」
・給与所得控除の最低保障額を、55万円から65万円に引き上げ
・基礎控除を48万円から58万円に引き上げ
（※合計所得金額が2,350万円以下の個人が対象）
・基礎控除は、一律10万円の引き上げと別で、給与年収別に上乗せ特例を実施
この特例は所得金額に応じて控除額を58万円ではなく、63万、68万、88万、95万に変更
所得税の103万円の壁の他に、「年収100万円の壁」も新しくなります。
住民税の非課税限度額は、原則として各自治体の条例によって定められていますが、2025年の税制改正では、基礎控除額は維持し、給与所得控除のみ55万円から65万円に引き上げられます。
また、住民税は前年の収入について翌年に支払うという特性から、2026年度分から1年遅れての適用となります。
社会保険の壁は、従来通りです。
所得税の減税効果が強調されると、手取り収入が大幅に増加すると誤解する可能性があります。しかし住民税や社会保険料の負担はこれまで通り発生するため、情報を収集し、従業員は自身の納得のいく働き方を、企業側は労働力の確保と社会保険料の負担等の兼ね合いを検討する必要がありそうです。
（ 斎藤 ゆり ）
気候が良くなり、皆さんはご自愛なさっていますか？
私はゴルフにはまっております。
雨の日は困りますが、何とか晴れ男を通しております。
仕事の面では弊事務所で、一番多い3月決算がありますので、頑張って貢献してゆきます。
前記のように所得税の壁が大幅に上回りましたので、陽気がよくなり、働く意欲もわいてきましたので、大いに張り切って働きましょう！
私どもも大いに期待しておりますので、頑張りましょう！
何かお気付きの事がございましたら担当者か私にご連絡お願い致します。
よろしくお願いいたします。
（ 神田 誠司 ）
税理士法人フロンティア会計/フロンティアパートナーズ株式会社
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