2025/04/01
令和7年 4月号「更正・修正申告」
コラム
以前、このレターにおいて、国税庁レポートについてお知らせをした記憶がありますが、今回は、レポート2024の中に「税務行政のDX」の項目がありましたので、ご紹介をします。
社会が何事においてもDXを利用する方に向いていると思われる現在において、税務行政においてもDXが組み込まれており、我々も否応なく取り込まれている状況です。
おさらいしますとDXとは、「ITの浸透が生活をあらゆる面でよりよい方向に変化させる」として説明され、経産省が「データとデジタル技術を活用して、ビジネスモデルを変革するとともに、業務、組織、プロセス、企業文化・風土を変革し、競争上の優位性を確率すること」と定義しています。
冒頭の「項目DX」の中において、3点が示されています。
1.納税者の利便性の向上では、日常使いなれたデジタルツール(スマートフォン、タブレット、パソコンなど)から手続きを行うことができる環境を構築します。具体的には、「書かない確定申告」を実現するとして、自動入力項目の拡大等により簡単便利化に取り組む。
2.課税・徴収の効率化・高度化等では、データは、智恵・価値・競争力の源泉であり社会問題を解決する切り札と位置づけられているので、このデータの活用を前提とし事務を効率化 ・高度化して業務改革に取り組む。
3.事業者のデジタル化促進では、事業者が日頃行う事務処理について一貫してデジタルで完結することを可能にして、単純誤りの防止や事務の効率化により生産性が向上することで経営の高度化を期待します。税務行政のデジタル化が社会全体のデジタル化につながり、事業者のビジネスプロセス全体のデジタル化が社会全体のDX推進につながることを期待します。
そのほか国税組織としては、組織のパフォーマンスを最大化するとして、特に必要性の高い分野や悪質な事案等(租税回避、富裕層の適正課税、消費税の適正課税、大口悪質事案など)を重点化するとしています。
以上がレポートの中のDXですが、これまでの流れを振り返れば、なるほどそうかと思わされます。℮-Tax(国税電子申告・納税システム)に始まり、最近では、電子帳簿保存法やらインボイス制度やらすべからく電子手続きで完結できるように環境が整えられてきました。
現状認識を正しく深く理解して、リスクとコストを最小限にとどめなければなりませんが、正しく行動をすることがよりベストな選択になると考えますが皆様はいかがでしょうか。
(今野拓治)
ようやく秋が実感できる日が増えてきました。筆を執っているのは10月も下旬に差し掛かる曇り空の日です。
読書が趣味の私にとって秋は一年でもっとも気持ちの良い季節です。
陽の射すテラスで本を開くのが大好きな質で、読むのにすっかり夢中になってから目を上げると、風はもうすっかり落ち着いて猫が歩いていて、日が傾くのが早くなっていることに気がつきます。
少し歩けば陽が落ちる前に海までいけるだろうか、足を向かわせるとやにわに風がもどってきて、潮のかおりが鼻を通ってひんやりとします。
あっという間に暗くなった空の下で、肌を冷たい風がなでるようになってからまだ日が浅く、木々が色づくのはもう少し先でしょうか。
スマートフォンの画面や人とのおしゃべりは刺激的ですが、もう少し落ち着いた刺激を見つけるのにぴったりの季節をこれから楽しみたいと思います。
皆さまが日々楽しかったことがあれば、お会いする際に担当者にぜひお話しください。お待ちしております。
( 岡島 俊 )
税理士法人フロンティア会計/フロンティアパートナーズ株式会社
川崎市川崎区東田町11-22 FTKビル5F
☎044-230-4110 ?044-230-4111 URL:https://partners.co.jp
【アクセス】
これだけは知っておいてほしい!
バックオフィス業務の改善に役立つ
ノウハウ・テクニック情報集結! ・・・・・
日々、多くの会社様より経理・労務を中心としたバックオフィス業務のご相談をいただいております。
こうした経験をもとに、バックオフィス業務の改善に役立てていける
ような情報を発信してまいります!